それでも太陽は赤く染まる!第16回「土曜日の朝!」

f:id:a919255217:20180609101004j:plainイラスト小説「それでも太陽は赤く染まる!」の続きです。今回は第2章開始と言う事でカラーの水彩画の絵の具にチャレンジしてみました。小学生以来、あまり使ってこなかったのでにじんだりと苦戦しましたがなんとか無事塗り終わりました。 ひとし、朝っぱらから寝ぐせ立っています。皆様、今後ともひとし共々よろしくお願いいたします。<(_ _)>

 第16回「土曜日の朝!」

 昨夜遅くに帰宅した姉の職場での恋愛トラブルのいざこざ話しに、つい首を突っ込み巻き込まれて寝不足気味のひとし。(-_-)zzz

職場ついでの姉に早朝にたたき起こされたひとしは不機嫌そうな顔つきです。
学校休みの土曜日は10時からそろばんと同じ学習塾で習字の習い事があるので出来ればそれまではゆっくりと眠っていたいのがひとしの希望なのだが・・・。

そろばんの荒川先生は教員免許や珠算暗算検定、様々な資格も沢山持っていて、そろばん、習字、小中の各教科の学習等幅広く教えていた。
月、水、金はそろばん、土曜はお習字とひとしが習字にも通っている理由はただ、ふたつ以上習えば塾の授業料が割引で安くなるからという母の絹代のせこい考えが大幅にあってどちらかと言えばそろばんも含めて通わされているという感覚がひとしには強かった。

けどそのおかげもあって後輩のさやかとも出会えて仲良くなれたわけでもあるので、今となってはまんざら嫌な事ばかりじゃなかったと後悔はあまりしていないよ様子だ。小5の頃からずっと通い続けてそれなりに他校の生徒とも気さくに話せるようになったひとし。ただ、そろばんの試験は級が上がるたびに何度もすべったりしてそのつど絹代に試験料がもったいないとどやされる事はしょっちゅうで神経をすり減らす出来事は避けたいと落ちた通知は学校のテストと同じように隠してばかりいてごまかしていた。
どのみち最後はしかられるのだが・・・。ひぃ~!(>_<)

窓の外は珍しく雲ひとつない、てっかてかの青空がまぶしいのに、ひとしは訳ありで夜中に平らげた湯豆腐とポン酢の味が口の中で微妙に感覚が残っていて食欲がそんなになかった。

台所ではすでに着替えて朝食を食べ終えていた父親の邦久がコーヒーカップをテーブルにソファーでくつろぎながらテレビをみていた。

邦久、あくびをして台所にやってきたひとしに気づくと・・・。

邦久
「ひとしも食うならついでに焼くぞ!(^ω^)」

ひとしの返事も待たずに、気を利かせた邦久がすかさず袋から姉の分と合わせ食パンを2枚取り出すとまだかすかに熱の残った白い小型式のオーブントースターの中に並べる・・・。

邦久、いつもの穏やかなあどけた口調で・・・。

邦久
「トースター最近調子悪いで、ちゃんと焦がつかさんように見とれよ!チンゆう前に焦げるかもしれんで!\(^o^)/」
そう言い残してひと足早く仕事にさっそうと出かけていった。

父の床屋の職場は最近まで近所の20分くらいで自転車で行ける距離の所にあったのだが、一緒に働いていた相方の店長が近頃突然、燃え尽き症候群といういわゆる現代の流行り病の病気にかかってしまったらしく店を開けて継続して行く事が困難になり仕方なく邦久は店長の知り合いのいるという金山の方にある床屋まで通わなければいかなくなった。

気さくな性格でもあった邦久はひとしと違って接客好きな所もあり顔なじみなって会いに来る常連客も多かったのだが店長である社長がかなりうつ状態の症状も激しかったためどうしても邦久ひとりに任せる事は出来ないから閉めるとかたくなに聞かなかったそうだ。

金山の店舗には駐車場もなく、最初は(;´д`)トホホと電車通勤に慣れてなかった邦久だったが今はだいぶ早起きも慣れて余裕な表情が目立ってきた。

ただ、今の職場では駅近の周辺のせいか客の出入りが激しくて他の何人かの従業員さんと一緒に慌ただしい毎日だと夜ビールを飲んではあか抜けた顔でぼやいている今日この頃。もちろん家族に対して絹代達のように不機嫌な顔でいばらない所はひとしもすごく尊敬している。

ひとしが目をこすりながら洗面所で一生懸命身支度をしている美穂が出てくるのをあくびをしながら待つようにソファーに座り込むと、台所には熱気あふれるオーブントースターのタイマー音とテレビのニュースキャスターのアナウンサーの声だけが静かな部屋に響いていた。

我が家では、ずぼらな母の絹代が朝は寝ていて朝ごはんもほとんど準備することもないのが日っかになっているせいか邦久も姉の美穂も必然とご飯の用意をする手際が良かった。
とは言っても、慌ただしい朝、食パンを焼いて夕べに残ったおかず、なければ、フライパンでウインナーをサラダ油で軽く炒めるていどの朝食なので、決してゴージャスというわけではない。これはたとえ母の絹代が起きていたとしても家事嫌いな事もあり同じような軽食、あるいはそれ以下になってしまうのが目にみえてているのだが・・・。お恥ずかしい。

父の飲みかけのコーヒーカップを眺めながらフウ~ッとソファーにもたれて一息つくひとし。

働き出して好きな人が出来てからか、美穂は急に髪型などの身だしなみに意識をして時間をかけだした。

ひとしがパジャマ姿のままで冷えたのか急にそわそわしだすと、洗面所からようやく顔を洗い流すような水の流れる音が聞こえてきた。トイレと共同になっている住宅上の洗面所の造りのせいもありこうゆう時、待たされる方は本当に嫌だとひとしはいつも度々不満をもらしていた。

すると、ひとしのそんな状況にもかかわらず洗面所からの洗い流す水の音と一緒に美穂の声が・・・。美穂、泡だらけの顔を少しずつ鏡を見ながら水をかけるように・・・。

美穂
「ひとし、あんたそういえば、定期検診のはがきが来てなかったっけ?3月の終わりごろに・・・。\(・o・)/」

ひとし、少し不機嫌なおおきめの声で・・・。

ひとし
「うん?(-_-メ)」

気にせず洗面所の中からマイペースにしゃべり続ける美穂・・・。

美穂
「あんたの行ってる中野歯科ってヤブだけど確か土曜日は午前中だけやっていたでしょ!( ̄д ̄)」

ひとし、さらにトイレが近くなり眉間にしわを寄せ出して・・・。

ひとし
「そうだっけ!(`〇´)」

美穂、タオルで顔を拭くと、次は鏡大を開いて中からパーマを取り出して。

美穂
「せっかく早起きしたんだし、習字の前についでに行って来たら?あそこめずらしく予約とかいらないから気軽に出入りもしやすいでしょ。利用者も年配の人が、平日ちらほら見かけるくらいで少ないし。まあ、ヤブだから仕方ないのかもしれないけど・・・。( ̄д ̄)」

ひとし、ひとし足をガタガタと床をならしてしびれを切らしだしたような少し大きな口調で・・・。

ひとし
「最近はなんか息子さんがあとを継ぎ出して繁盛しだしたってお母さんが言ってたよ。(`〇´)パートの綺麗な女の助手さんもいるって・・・。」

美穂、マイペースをやめずパーマのえきすを指で髪を丁寧にしけらせながら。

美穂
「そうなの?(◎o◎)!だったらなおさら早くみてもらいなさいよ!あんた甘いもん好きだし歯磨きも適当であんま磨けてないじゃん。( ̄д ̄)今は名古屋市の何とか制度っていうのがあるから小中学生は医療費がただなんでしょ!うらやましいわ。障害者手帳とかの援助を受けてるあたしが言うのもなんだけど・・・。」

ひとし、すでに怒りの興奮をため込んで何も言えない様子です・・・。

美穂
「でも、てんかんとかの精神疾患て判定がすごく難しいらしくてさ、なかなか手帳さえももらえなくて苦労してる人、うわさでも病院内でちょくちょく耳にするわ。(-_-)あたしは小さい頃から度々病院に通院して薬とかもらったりして結構恵まれている立場だったけどさ・・・。それでも薬が合わなくて何度もあの世に行かされかけた事もあったりして生きてきたってゆうか・・・。結局なんか国のお荷物って言われてるみたいで正直いい気分はしなかったな、あんまり。まあ、ひとしたちのその医療制度もなにかしらの税金で成り立ってるんだろうからどっちもどっちって感じだけどさ・・・ちょっと!聞いてる?\(゚□゚)/!」

ひとし、ついにトイレの限界がきたのかさけぶようにガンガンと地団駄を踏んで・・・。

ひとし
「うん!聞いてるよちゃんと~!\(`〇´)/どうでもいいからはやくしてよねもう!本当これだから朝お姉ちゃんに起こされるの嫌なんだよ!いっつも人の事考えないでもたもた洗面所の中立てこもってさあ~!あげくに無駄話しまで持ち掛けたりして、たいがいにして欲しいよマジで。膀胱破裂しちゃうじゃんかあ~!\(⊳〇⊲)/」

美穂、ひとしの態度に怒ったように途中やりのパーマで、まるでにわとりのとさかのような頭でドアから顔をのぞかせて・・・。

美穂
「何よ!(⊳Д⊲)怒んなくたっていいでしょ!トイレ行きたいんだったらさっさと勝手に入ればいいじゃないの!たかが、ちびりそうなぐらいでガタガタ大げさにわめいたりなんかして男らしくもない!それに、どうせ着替えのついでなんだし漏らしたってパンツの替えくらい、いくらでもあるでしょうが!(#⊳Д⊲)」

ひとし
「はあ~!\(⊳〇⊲)/なんで僕がお姉ちゃんの犠牲で、そんな恥ずかしい思いしなくちゃならないんだよ~!しょうもない事で手間ひまかけてるだけのくせしてさあ!だれも見たくないよ!そんな自己中でセットした顔や頭なんか!ったく、ちびっちゃえなんて発作持ちのお姉ちゃんと一緒にしな・・・。」

急に何かを思いとどまるかのように表情が変わったひとし・・・。

どうやら姉が、小さい頃発作がひどかった時そのたびに痙攣と一緒におしっこを漏らして周りからからかわれていた事をふいに思い出したようだ。

美穂、またマイペースに戻りパーマがけが終わった髪をくしでとぎながらイライラ顔で洗面所から出てきて・・・。

美穂
「何よ!あたしの発作が何だってのよ!関係ないでしょ今そんな話!(#⊳Д⊲)」

その顔にはこれ以上文句を言ったらしめあげるぞとばかりの鋭い視線をしていた。

変に罪悪感を感じてしまってか、それにこのまま美穂をさらに逆上させてしまうのもらちがあかないとも思ったのか、いずれにしても今はそんなことより爆発すんぜんのこの膀胱の状況をなんとかしたいのが必死だったひとしはまずは自分の身の安全をと、のどまで危うく出しかかっていた続きの「てんかん発作持ちのしょんべんちびり女が」という鬼畜発言的な言葉をぎりぎりで飲み込むように消去した。

ひとし
「もうどうだっていいよ、お姉ちゃん部屋中パーマ臭いよ!(-_-)」

ひとしはなんだか大人になったな~僕も。と、ひとり自己満足で冷静に深呼吸をするとソファーから立ち上がり速足で美穂の出てきた洗面所へと向かっていった。

・・・がその時いきなりイライラ顔だった美穂が突然何かに取り乱したように声が甲高く裏返って・・・

美穂
「ちょ、ちょっと!ひとし~!?\(☆Д☆)/!?」

姉のその異常な反応にとっさにうん?とつられるように無表情で振り向いたひとしは思わずその光景に目の前が真っ白になった。

オーブントースターの中では不気味なタイマー音と共にメラメラと炎に包まれるように燃え上がっている二枚の食パンが熱い熱いと悲鳴を上げていた。

ひとし
「わあ~!?Σ(゚Д゚)」

ひとし、とたんに尿意もモヤモヤの感情もどこかにぶっ飛んだように、目を見開いて急いでタイマーを止めようと走り出した。

が・・・ひとしの行動も虚しく次の瞬間・・・。「ボオーーーン!」とねじが弾けたような低い爆発音と共にトースターの中から熱い熱気の黒けむりがふき出した。

パンの焦げた炭のような独特な香りの塊が一瞬室内を散るように包み込んで、そして消えた。!(゚□゚)(゚〇゚)!

その光景をしばらくまるで魂を抜かれたように呆然と眺めていたひとしたちだったが、やがて「シューーーッ!」と何事もなかったかのようにトースターの湯煙りとほぼ同時に「チーーーン!」と金属系のタイマー音が切れ、部屋中が静まり返って行った。

そしていつのまにかついていたテレビがCМにかわり無音の室内に語りかけるようにわびしい声が響き渡った。

テレビⅭⅯ
「家電製品フェニックスより販売されている小型オーブントースターからの引火爆発による事故がおととい発生いたしました。いつもお買い上げいただいておられる皆様には大変深くお詫び申し上げます。被害が拡大しないうちに早急に商品の回収を心掛けております。お心当たりのあられるお方はただちにご使用を中止して・・・。」

 

それでも太陽は赤く染まる!第15回「姉の宿命!」

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塾さぼりの遅帰りで母親と再び大喧嘩をしたひとし。食欲も失せどっと押し寄せた一日の疲れを癒そうと自分の部屋に逃げるように入り横になった。すぐに意識が遠くなったが、それでも、まだひとしの一日は終わらずに仕事帰りで深夜に帰宅した姉(美穂)に再び起こされて・・・。

第15回「姉の宿命!」

ほとんど、対した食事も取らずに、母に怒鳴られて食欲も失せてしまったひとし。
部屋に入ると1日にたまった疲れがどっと押し寄せ横になるやいなや、すぐに意識が遠くなった。
しばらくの間、死んだように寝息をもらしていたひとしだったが、
不意にお腹の上にぼすっと何かを置かれたような重みにウッと苦しくなって目が覚めてしまう。
暗闇のひとしの部屋に誰かが入ってきたらしく、意識的に起き上がると「ごめん、起こした・・・。」と聞き覚えのある声が・・・。
どうやら遅くに帰ってきた姉の美穂(みほ、19)のようだった。
風呂あがりのシャンプーの暖かい香りの湯気の風がなびいてくる。

ひとしは「うん・・・。(+_+)」と寝ぼけまなこの声で蛍光灯の紐に手を伸ばそうとしたとき・・・。

美穂
「待って、今着替えてるから・・・\(◎Д◎)/!」

美穂がすかさずに蛍光灯の紐を取り上げた。
3LDkの中で一番広いこの8畳の部屋は、実はひとしだけでなく姉との共同部屋だったのだ。

ひとし、目をこすりぼーっとあくびをしながら・・・。

ひとし
「なんか、やけに遅いじゃん。デイサービスって日帰りだから残業はないんでしょう?(ノД`)・゜・。」

姉の美穂は去年の春から老人福祉施設の(デイサービスセンター泉)という所に勤めていた。
生まれてからすぐ風邪で高熱を患った原因で、てんかん持ちになってしまった美穂は時々意識障害の痙攣と悲鳴のような雄叫びの声を上げる事があって、なんとか頑張って私立の高校を出たものの、持病を持つ姉をなかなか受け入れてくれる職場が少なく、ようやく地元の区役所の顔見知りの方の紹介で、まだ完全な職員ではないのだが仮の訳あり職員という条件付きの様子見でパートとして働く事になった。

本当は看護か保育士の道へ進みたいという強い希望があったみたいだけど、発作で迷惑かけるかもしれないからと専門学校へは自ら断念したみたいだ。母と同じように強がりの負けず嫌いな所がある姉は高卒後、一時は精神的に沈んだり寝込んだりしながら月日が流れたりもした事があったが、今、姉がちゃんとこうして職場に問題もなく通ってくれるようになった事が両親やひとしの心を安心させていた。

ようやく寝間着のスカートとセーターに着替えた美穂が蛍光灯の紐をひっぱるとひとしは電気のフラッシュのまぶしさに一瞬目をすぼめる。

美穂、落ち着いた冷静な声で・・・。

美穂
「今日は、新入社員たちの歓迎会よ、若手の専門卒の職員が何名か入ってきたから、あたしもせっかくだから出席しろって、所長がね・・・!(-_-)」

ひとし、少し興味深そうに・・・。

ひとし
「お酒のんだの?まだ19なのに・・・\(◎o◎)/!」

美穂、ひとしのお腹の上にほうり投げた手提げかばんをすかさずつかみ取ると、手前の勉強机の椅子にゆっくりと腰をおろして・・・。

美穂
「ううん。20歳ってごまかして飲もうかともおもったけど、てんかんの薬飲んでるし、まんがいち副作用とか出たらみんなに迷惑かけると思ったからやめた!てか、あんたあたしのソファーの上で勝手に寝ないでよ。いつも寝てる時上に這い上がって来るから、うっとおしくってあたしが蹴落としてるけど・・・!(-_-)」

ひとし、美穂のその言葉にむすっとして・・・。

ひとし
「ひっどいなあ~、僕が寝ぼけて知らないからって・・・。!(`~´)」

美穂、悪気もなくクールな表情のままかばんを床に置いて・・・。

美穂
「最近あんた寝相悪いわよ、ストレスため込んでない!時々うなされたりもしてるから、こっちが寝不足になるわ!( ̄д ̄)」

ひとし
「えっ!僕声出してるの?全然覚えてない。\(◎o◎)/!」

美穂、マイペースに耳までかかる程度のショートのしけった黒髪をくしでとぎながら・・・。

美穂
「たまにね・・・!まっ、あたしはいざとなったら耳栓あるからいいけど・・・!(-_-)」

ひとし、ちょっとむきになって声を荒げて・・・。

ひとし
「ちょっと、そうゆう問題!何か悩んでないとか聞くもんでしょふつう。可愛い弟がうなされてるなら、なおさらさあ~。!\(`〇´)/」

美穂
「ちょっと、大きな声出さないで。何時だと思ってるのよ!(⊳Д⊲)お母さんたちが起きるでしょ!何が、かわいい弟よ。自分で言うな!あんたの悩みなんてだいたい想像がつくわよ!勉強もしないで赤点のテストどこに隠そうか失敗してお母さんに見つかってしかられるわのオンパレードでしょ!バカみたい。そんなの原因は全部あんたにあるわけであたしがどうのこうの言う問題じゃないわ!(`~´)」

部屋の隅にある、掛け時計はいつの間にかコチコチと音を立てすでに深夜の0時をまわっていた。

ひとし、図星をつかれてか、ちょっと開き直って・・・。

ひとし
「冷たいな、お姉ちゃんなんか働きだしてから本当冷たくなった気がする・・・。!\(`〇´)/」

美穂、ひとしの言葉に初めて反抗するように冷ややかな視線を向けて・・・。

美穂
「お気楽なあんたと違って必死だからね、こっちは毎日!( ̄д ̄)デイサービスは日帰りでスケジュールがきっちりと決められてるから、利用者だけでなく家族とのトラブルも多いの。利用者の中には施設の些細な出来事でもストレートに帰ってから家族に報告したりするらしいから・・・。住み込みの生活の特養老人施設より気配りが大変なの。挙句の果てに虫の居所が悪い時には職員同士の衝突も激しくって本当、毎日が戦争よ。あんたも働きだしたらわかるわよ。今あんたがどんなけ小さな事で悩んでるかって・・・。」

ひとし、一瞬言葉を失いそうになったが負け時と言い返す・・・。

ひとし
「うるさいな!いきなり仕事の話しなんかしないでよ!\(`〇´)/そんなんだったら飲み会に行ったって楽しくなんかないじゃないか。愚痴こぼすくらいなら行かなきゃよかったんだよ。」

美穂
「だから大人の付き合いだってば!それに今年の社員は女の子が多かったから話しとしては結構盛り上がったかな。みんな、そんな人見知りもしないよくしゃべる子ばかりだったし、すぐになじめると思う。まあ、女性の世界だから油断は出来ないけどね。所長は人手不足だったから喜んで酔っていたけど・・・。あたしは持病を持ってるし、それにまだパートの身だしね。正直どうなるか不安だわ!(-_-)」

ひとし、たんたんとしゃべり続ける美穂のそんな急な下がり気味なテンションに何かを思い出したように・・・。

ひとし
「彼氏さんとは・・・。しゃべったのあれから!(゜o゜)」

美穂は去年の秋ごろから、同じ施設で働く5才くらい年上の先輩とけっこう話しも合っていい雰囲気のように盛り上がっていたとひとしに聞かされていたけど、クリスマスの時にその彼の前で、しばらく落ち着いていたはずのてんかんの起こってしまって、白目を向いてひどい痙攣を見せられてびっくりして逃げるようにひいてしまったらしい。しかも美穂を寒い夜の公園のベンチに置き去りにして・・・。

美穂はしばらく押し黙って一瞬表情にくもりが走ったように思われたがすぐにいつもの冷静な口調に戻って・・・。

美穂
「その話しはいいわよ。飲み会でもうとっくに新しい社員の子に夢中だったわよ。本当、男ってすぐに開き直りがはやいんだから・・・。嫌になるわまったく・・・。(-_-)」

ひとし、ますます声のトーンが下がり気味になった美穂を同情するように・・・。

ひとし
「なんで~、あやまってきたんでしょう。お姉ちゃんに・・・。その人のせいで危なく肺炎にもなりかかったんだし・・・。風邪こじらせて死にかけたりもしたんじゃないか!めっちゃショックだよそんなの。!\(`〇´)/」

美穂、ひとしに何を言われても表情を崩さずに・・・。

美穂
「いいったら。あたしがてんかんの事をきちんとあいつに伝えていなかったのが悪いんだし、てか言えないわよ普通。気に入った人だったらなおさら・・・。けど、どのみち知られちゃう事だから、早くてよかったわよ。おかげで傷もそんなに深まらずにすんだし。本当、時間をかけるほど深くなるからね、底なし沼みたいに。(-_-)」

ひとしももうこれ以上美穂に何も言わない方がいいと心に思ったのか落ち着かせようと・・・。

ひとし
「もう未練はないって事!いい思い出のアルバムが出来たって・・・!\(・o・)/」

そしてゆっくりと姉を気遣うように静かに背を向けて姉のソファーから降りる事もせず寝転ぶと布団に顔をうずめた。

が、そのとたん、いきなり今まで冷静な表情で話していたと思っていた美穂が急に逆上したような口調に変わり、興奮した赤い顔で机をどんと叩くと・・・。

美穂
「そんなわけないでしょう!(⊳Д⊲)女はいつだって本気なんだから!このままじゃ終わらせないわよ!あたしの恋の本番はこれからよ!あたしはそんな簡単な女じゃないって事、あいつにわからせないと。どうせ別れるにしてもね!なんせ一緒に働いてるわけだし、あげくに新社員なんかといちゃいちゃしている所を毎日見せつけられるなんて耐えられない。こんなんじゃストレスが溜まる一方だわ!あんたもそう思うでしょ。違う?!(#⊳Д⊲)」

姉の美穂が極限に感情が高ぶると何かが弾けたように爆発してしゃべりだす事はひとしは小さい頃から知っていた。でも決して人格の崩壊とかではなく、姉はその事によって暴れたり人に危害を加えたりしないという事もひとしはよく理解をしていた為、あまり動揺する事はなかった・・・。長い姉弟生活、これが姉の純粋な自然の個性であるとわかっていたのだ。

がやはり急な変貌でびっくりさせられたのか布団から顔を出さないまま、ひとしは美穂の感情に必死に合わせるように・・・。

ひとし
てんかん発作の持病もちだしね!宿命だね、お姉ちゃんの!(-_-)」

つい逆なでするような事を口走ってしまった。だがその言葉に美穂も開きなおったように・・・。

美穂
「そうよ、あたしの場合待ってられないのよ。ただでさえ二十歳過ぎたら女はあっという間に底なし沼に沈んで行くってお母さんも言ってるでしょ。こっちからどんどん攻め込まないと損するばかりだわ!(#⊳Д⊲)」

ひとし
「本当、お姉ちゃんはどこのどんな女の人よりも女らしいと思うよ!ていうか興奮してるとお母さんたち起きるよ・・・。(-_-)」

美穂、少し冷静を取り戻したように・・・

美穂
「だからこの際だからひとしも、一緒に何か目標を決めなさいよ。!(⊳▽⊲)勉強してお母さんを見返すとか、もう中2になるんだから、いい加減、お姉ちゃんからひとり立ちしないと。利用者さんの中でも人生振り返って後悔してるって聞かされる人が沢山いるの。そのたびにみじめなあんたを思い浮かべるように重ねて、ため息が漏れる姉の気持ち、馬鹿だけどあんたにもわかるでしょ。」

その言葉に今度はひとしが動揺したように布団から顔をだすと・・・。

ひとし
「結局なんでそこに話しが結びつくんだよ。!関係ないじゃんか僕は!Σ(゚Д゚)てか、なんだかんだ言ってお姉ちゃんまだその彼氏の事すごい根に持ってるじゃないか。さっきから聞いてれば、かっこいい言葉ばっかさんざんアルファベットみたいにごたく並べちゃってくれてさ!こっちはいい迷惑だよ本当・・・。」

美穂、また少し興奮を高めた張り上げた声で・・・。

美穂
「何言ってるのよ!(#⊳Д⊲)このままじゃあんたもこの先ずっとお母さんからけなされっぱなしよ。お母さんだけじゃなくてみんなからも!馬鹿で取りえもない人間に世間は氷みたいに冷たいから!アルファベットのABCみたいな順番に人生は上手くいかないのよ!てか、お姉ちゃんに向かって何なの、その言い方は。反抗期は遊んでるお母さんの前だけにしてちょうだい。こっちはあんたのうなり声と金魚のモーター音のせいで寝不足なのよ・・・。」

美穂はすかさず開けっ放しだった深夜のベランダのカーテンをシャーっとしめた。そして再びひとしに不満をぶつけるように・・・。

美穂
「もう一つおまけに金魚の水ってくさいのよ、日が当たる日中は藻がはらないようにカーテンを閉めろってお母さんたちにも言われてるでしょう!あんたが好きで飼ってるんだからそれくらいちゃんと責任持ちなさいよ!(#⊳Д⊲)」

ひとし、少し冷静さを取り戻して姉の嫌味に皮肉っぽく・・・。

ひとし
「はいはい。ようするに、転んでもただでは起きないタイプだよね、お姉ちゃんは。!(-_-)その彼氏さんを見返す怒りが原動力だってことはよくわかったから。僕はもうアルファベットの最後のZで人生いつ終了してもいい場所にいて満足だからさ、お姉ちゃんはまだまだこれからの仕事と人生、ゆっくり頑張って!てか疲れてるんだからもう寝かせてよ!(ノД`)・゜・。」

美穂、そういって再び布団にもぐろうとしたひとしをいきなりまくり返すように頭をぱちんと強く叩いて・・・。

ひとし
「痛い!Σ(☆Д☆)」

美穂
「意気地なしが、叩かれて当然よ!その年で疲れたなんて言葉簡単に口にするな!(#⊳Д⊲)何が人生の最後でいいよ。そんな事言うなら今すぐそこのベランダから落ちなさいよ!ここは5階だから頭から落ちれば確実に死ねるわよ。脳みそもぐっちゃぐっちゃに飛び散って、もう悩みや不満なんて考える必要もなくなるわきっと!さあどうするのよ、お姉ちゃん手伝うわよ。口だけで死ぬ勇気もないくせに。生意気言うんじゃないの!!(⊳Д⊲)」

美穂の明らかに無責任過ぎる考えの暴言に、びびって言葉を失いこずかれた頭をさするひとし。死ねと言われた言葉に全身が冷や汗と恐怖に硬直しているような表情だ。「・・・。」

美穂
「あんたも何かやらせなきゃ姉として示しがつかないでしょ。!(#⊳Д⊲)あんた男でしょうが。弟でしょ。お姉ちゃんも頑張るんだからあんたも何か挑戦しなさい。!今のままじゃあんたもあたしも一生独りぼっちよ。何か行動を起こさない限り前には進めないのよ、人は・・・。せっかくの人生、ガツンと生きて生きまくりなさいよ!これはあたしの宿命だけじゃなく家族の宿命でもあるんだから・・・。あたしは特に、あんたなんかよりも遥かにでかいハンディー背負ってるんだし。このままじゃ結婚さえできるかさえ怪しいのに・・・。」

また再び姉が感情的になりだしそうなのを察してか、ひとしは身をまもるように慌てた様子で・・・。

ひとし
「わ、わかったよ。Σ(゚Д゚)とりあえず今年は勉強よりも友達を1人でもつくれるように努力するよ・・・。ああ・・本当、世話が焼ける頭のいかれたお姉ちゃんに関わって、振り回された人達はみんなきっと、間違いなく不幸になるよ。(;´д`)トホホ」

その声をまともに聞かれてしまったらしく、再び感情が逆上してしまった美穂に・・・。
美穂
「うるさい!あんたにそんな事言う資格なんかないわ!お気楽なあんたは土曜で明日休みだからいいけど、あたしは仕事があるんだからね!(#⊳Д⊲)さっさとベランダからじゃない・・・。ソファーから落ちて寝ろ!」

興奮した美穂にソファーから下の床へドゲシッと蹴落とされたひとしは、いつのまにか完全に目が覚めてしまい、ほとんど日中何も食べていなかったお腹の虫も同時に目覚めたように「グウ~ッ」と初めて返事をした。

ひとし
「(僕だって明日の朝、(塾)習字があるのに・・・!本当、今日はとんだ厄日な一日だったな!やだやだ!((>_<))」

そして姉が寝静まったこの後、深夜の台所でひとしはたった1人虚しく暗いテーブルの上に置かれたままになっていた冷めた湯豆腐の入った小鍋を・・・静かにポン酢をだしにお椀で平らげた。

端午の節句!

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こんばんは。今日は朝から日差しがあって名古屋は気温が上がりましたがさわやかでひんやりとした風が吹いていて涼しい1日となりました。そして今日は、端午の節句!子供の日ですね。ちまきとかしわ餅が沢山売れてそうです。僕は子供じゃないけど売れ残りで安いのがあればそれでいいや母さんが夜の散歩ついでに買ってくるかもです!♡(*^_^*)

真夏の夜の悪夢!

オリジナル小説「少年の嵐!」の挿絵用に描いたものです。
前回、大介に海に落とされてサメの餌食になりかけたトラウマのせいか、のぶおはその夜、恐ろしい夢の形となってその記憶がよみがえってきました。暗くて不気味にひんやりした海底をひたいと手持ちのライトをたよりに歩いていると身体中藻のようなものをつけた奇妙な人間たちと驚いてしりもちをついたのもつかの間、巨大な青いうみがめのようなネッシーみたいな怪物の顔と目があいそのするどい牙に恐怖で硬直して動けなくなりました。足元の黒い泥底には人の骨のような残骸でいっぱいあふれていました。

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人喰いザメとタコクラゲの群れ!

前回の続きで「少年の嵐!」の、のぶおと大介です。
海に飛び込むとサメから身を守るように群れで固まっていたタコクラゲが落ちてきた二人に驚いてあちこちにばらばらに、サメがクラゲたちに気を取られて、夢中で食べるようにお腹がいっぱいになり危機一髪、二人はサメの餌食から逃れられた様子です。ふう~。(-_-)

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人喰いザメと昼下がりの海!

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ふざけて昼下がりの、海の防波堤に立つ大介と信男。人間の影に嗅ぎ付けてきたのか、大きな、アオザメがすぐ近くまで、落ちてくるのを待っているようです。身体を持ち上げられてパニックになる信男。上の鳥たちが、サメの餌食になった信男の肉片が飛び散ってくるのではないかと、はしゃいでいるかのような光景。真夏のぞっとするホラーの一場面です。

海辺と黄昏のハロウィン!

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夕暮れの染まる、灯台のみえる海辺のほとり。満月に、コウモリとカラスが争う中で、海から驚かすように現れた血みどろな吸血鬼な仮装の大介が満ち潮の水しぶきを浴びるようにざぶーんと!そして椰子のネットのベッドでうたた寝をしているのぶおです。
僕があこがれの漫画家さんの恰好のポーズをモデルに描いてみました。
寝ぼけたのぶおに大介の仮装の驚きの反応は薄そうですね。木につるくられた、かぼちゃとのぶおの背後にある椰子のランタンが辺り全体を盛り上げています。