思春期お絵描きブログ

主に思春期の心情風景をテーマにしたイラストを描いています。辛気臭いものが多いですが、どうか、よろしくお願いいたします。<(_ _)>

刺のある華!1「ヤモリの巣!」

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イラスト小説です!つり目の男の子!なんだか、児童虐待に近い内容の話しや絵が僕の書いてるものに多い気がする!病んでるのかな!(-_-)

ひかる(小3に上がってすぐのころ、お母さんとお父さんが離婚した。突然の事で頭が真っ白だったけど理由は僕がお父さんの子じゃなくて知らない誰かとの子だったとお母さんがいきなり酔った夜に話したのが原因らしい。冗談があまり好きでなかったお父さんは最初は笑って信じていないようなそぶりだったけど、ある日の検査で親子じゃないというのがわかった。それを聞いた僕はそんなにショックという感じはなくて、どちらかというと専業主婦で一日暇して出歩いてることが多かった母からしてはふつうに納得が出来た。その勢いで離婚したのはあれだけど、母は実家に帰って、なぜか僕はお父さんに引き取られた。もともと父とはあまり口数も少なくて二人暮らしが始まってからはさらに口数が少なくなっていったんだけど、月日を追うごとにお父さんが僕を見る視線がカマキリのように鋭くなってきたように感じていたら、やたらと怒られて手をあげられるようになった。古い住宅の一室での毎日。こそこそと動き回るヤモリのように、父の機嫌をそこねないよう、僕の居場所は次第に押し入れの中へと追いやられていった。)

青い影法師!12「地獄の冷水シャワー!」

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絵理香「あんたたちほんとうざすぎ!(# ゚Д゚)」そのまま頭に来た絵理香は双子を明け方そうそう風呂場のタライに放り込むと泣き叫ぶ赤ん坊に容赦なく冷水シャワーをふきかけた!オギャアー!赤ん坊の悲鳴は虚しくも水音と共に排水口の穴のほうにと吸い込まれていった。

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青い影法師!11「噴水みたいに!」

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深夜の3時半まわる頃、絵理香は流石に眠気がピークに差し掛かり双子のオムツ確認だけ素早く済ませようと一人の紙おむつに手をかけた。だが時既に遅くオムツはおろか、ベビー服までびしょびしょだった。しかもうんちまでしっかりしみこんでいて、鼻につく匂いも独特だった。押入れの中がよっぽどこわかったのか?暑かったせいか汗もすごいかいていた。
絵理香
「ちょっとマジでやめてよね!ヽ(`Д´)ノプンプン」
絵理香はまゆを曇らせながらため息をもらしもう一人のオムツを素早くはがした。だかタイミング悪くまだ途中だったのか剥がした瞬間もろに絵理香の顔や服におしっこがかかってしまった。
しばらく思考停止してしまった絵理香だったが顔にかかったしずくをやがて我にかえるように静かにぬぐうやいなや、すっかり眠気が吹っ飛んだような怒りの仮面が現れていた。

狂い咲き!5「安堵の休息!」

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邪魔者って、僕の事?予想外に聞こえてきた学生の言葉にフリーズしかけた麻斗だったけど、脱水寸前でフラフラの今の麻斗の状況から冷静に判断する能力が出来なかった。それでも嫌悪感を感じるだけの理性は少なからず、残っていたのか冷やかしてきた学生を避けるように、浅い川を渡ると、情けなくも堤防の上の向こう側の林が見える日陰めがけて小走りに駆け出した。

その姿に「まじうぜ〜!」と後ろからさっきと同じ人の声が耳に飛んできた気がしたけどそんな事気にしてられなかった。

麻斗「とりあえず分かんないけど、たぶん絶対あれ公園だよね?はやく…水だけは飲まないと、ほんと死んじゃうかも…!」

ハァハァ息をきらしながら堤防を乗り越え駆けてゆく麻斗。
しかし麻斗のあてのない小さな期待ははずれ、そこはさびれた薄暗いだけの神社のようだった。
絶望して焦り出し、パニックになりかかった麻斗は「やっぱり河原のトイレしかないのか!」とぶつぶつつぶやき泣きそうになったが、少し中に入った隅っこにブルーのホースがぐるぐるにまかれた蛇口が目に入った。そして、急に安堵の表情にかわる麻斗。
麻斗「やり〜!」
ほとんどのどの乾きが限界に近かった麻斗はすがる思いで走って行くと、素早く蛇口をひねって貪るように生命の水に、口を近づけがぶ飲みをはじめた。
絡んだホースがスムーズに蛇口をひねるのにちょっとためらったが…!

予想以上に勢いがすごくて、汗だくの顔や服にひんやりした水がビチャビチャと音をたてて噴射し、ずぶ濡れになってしまったがそんな事にはかまっていられないぼどのどの乾きは激しかったみたいだ。

その様子にびっくりしたのか、ホースの影に隠れていた黒いトカゲのような生き物がシヤーっと飛び出してきて逃げるように、麻斗の視界からコンクリートづたいに離れていった。

しばらく朦朧とした視界でごくごくのどをならしていた麻斗だったがそれも徐々に、我に返って、今度は河辺にバケツとたもをほっぽり出してきた事を思い出し憂鬱な気分が蘇ってきた。

そして、「今日はなんかいろいろついてないな〜!(-_-;)」と冷水で顔を洗いぬぐったとたん急ににその場に力尽きたようにへたり込んでしまった。

焦ってて気がつかなかったが沢山のかこまれた木々からジリジリと蝉が合唱でずっと鳴いていたのが分かった。すぐ横には安らかな顔して微笑んでいる小さな石のお地蔵様が癒しを分けてくれた!

狂い咲き!4「冷汗!」

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魚とりを始めてから、2時間近く過ぎたころ!流石に水中を長い時間走り回っていると、一気にバテるのか、麻斗もへとへとで砂利道に上がって息を荒げて座り込んだ!おまけにこの炎天下。だいぶ体力が消費しているはずだ。
カエルやオタマジャクシ、モロコなど小さな生き物が水草のしげみあたりをたもの網でつついたら沢山出てきた。
「最後にザリガニとれたな!カエルはいらないけど(笑)!今日はこの辺にしようかな!時計ないから時間わかんないや。ハハ!てか、のど乾いたからちょっと休憩しよう!」
麻斗は汗だくになった額を腕でぬぐうと満足げな笑みを浮かべて立ち上がろうとした。だが堤防上がり前の公衆トイレに視線を向けると表情が曇った。
数人のおちゃらけた学生らしき人間がはしゃぐように降りてきてたむろし始めたのだ。
人見知りのある麻斗にとってはかなり神経にさわることだった。
麻斗「ああ…災厄!水が飲める場所あそこしかないのに!頭くらくらしてきた…!でもお金とかないし、そんなこと言ってられないかな!このまま倒れたらやばいし…!あの人たち、中学生くらいかな!釣り竿にサッカーボールとか持ってる。フットサルかな?どっちでもいいけど…まあ、変に絡んてきたりしなしだろうけど。うう、仕方ない…!」
麻斗はすばやく網をのぼってきたザリガニをバケツに放り入むと、決心して立ち上がる!が…

「うわ!なんかあそこに邪魔者おるし!!」学生の1人が麻斗に気づいてこっちまで聞こえるような声で舌打ちをもらしてきた!

麻斗「うう…(-_-;)」

悪意はないと思うが、ちょっと気性の荒そうなその少年声に麻斗はその場からそれ以上足を運べなくなってしまった!

狂い咲き!3「田舎電車!」

f:id:a919255217:20210815130512j:plain自転車を適当に停めて小走りに堤防を降りてきた麻斗。お父さんと車でよく来るお気に入りの場所!両手にたもとバケツは忘れずに浅めの水に足をいれるとめっちゃぬるま湯だった!おまけに太陽に照りつける日がしばらく続いたせいか、水底のじゃりの石に藻がはっていて、ズルッとぞうりがすべって転びそうになった!
麻斗「わっ!なんかすべるし、めっちゃぬるぬるする!」

ふいをつかれていると小さな小魚がすばやく麻斗の足の間を泳いで行った!相変わらず照りつける容赦ない太陽の下で汗だくになりながら、のどのかわきも忘れて麻斗はたもでバシャバシャ夢中で魚をおいかけて行った!
炎天下のせいかまわりに人は誰もいない!
ガタン!ゴトン!背後の向こう橋の線路の上を赤い電車が数台、穏やかに通過していった。

狂い咲き!2「暑い太陽!」

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7月の後半、夏休みが始まると麻斗は、午前中に宿題を適当にすませ、魚取り用のたもにバケツを自転車に待たがり午後は河原に行く日課に決めていたのだ。勉強嫌いで両親に何かと理由をつけて塾に行っていないので、夏休みはほとんど暇のかたまりのようなものだった。20分かけて河原の橋を自転車でこえると草の匂いがまじって一気に田舎のような風景に感じる!昼下がりの太陽はギラギラでぞうりで立ちこぎの麻斗の顔や身体は既に汗ばんでいた。

麻斗「暑い!ペットボトルにお茶でも入れてこればよかったかな!草からめっちゃ熱気くるし最悪だよ!(-_-)」

ぶつぶつ独り言を呟きながらも、麻斗は立ちこぎでシヤーッと太陽の熱風と向かい風にあたりながら、今日はどんな魚がとれるかな、とわくわくしている自分がいた。