ひまわりの時計タワーとハーモニー!
時計シリーズ3枚目はひまわりの時計タワーです。
サインペン画の上から水彩で色付けました。
小人が笛を吹いているのでテーマイラストとさせていただきました。
丘の上にそびえたつひまわりの花たちが小人のピエロたちの指揮やハーモニーに合わせて嬉しそうに風になびくように踊っています。
2メートル以上も天空に向かって伸び育ったひまわりたちはお日さまの光りを身体にあびれば大きく羽ばたいて成長出来る事を本能的に知っているらしいです。(*^_^*)
びっくり時計とパンドラの箱!
前回に、引き続き、オリジナル小説「太陽の風になる!」の陽太です。
この陽太は小学校に入学したての頃で1年幼く顔も身体も少しふっくらとしてる感じです。
6月生まれの陽太が兄の公一から誕生日プレゼントとサプライズのダブルで渡された、パンドラの箱の中には沢山のおもちゃや希望や夢、愛情がたくさん詰まっていました。
この絵はサインペン画コンテストと言うお題で時計をテーマに全部で4枚描かせてもらいました。最初の1枚はこの絵を描いた6月の月が、ちょうど陽太の誕生日と言う事で主役で書かせていただきました。(*^_^*)
サインペンだけでは地味だったので水彩で色付けをしました。(*^_^*)
ほのぼのホームコメディー!(ソアラの瞳は何色ですか!?)5月「タンゴの節句!」
「ソアラの瞳は何色ですか!?」の5月分の4コマです。今回はセリフも多いせいかコマに入りきらずに苦戦してしまって、いつものように説明文の所に書かせていただきました。大変遅くなってしまいましたが、これからも直樹とソアラ、共々よろしくお願いいたします。そしてイラストはクリックしていただくと多少見やすくなると思われます。<(_ _)>
良く晴れた子供の日の五月日和の午後、窓の外ではどこかの家の屋根の上でこいのぼりが風に吹かれて気持ち良さそうに泳いでいます。直樹はソアラに節句のこいのぼりを広告で降りながら小さい頃の思い出を語っています。
①
直樹
「僕が保育園のころ、こいのぼりやかぶとを持っている子達が沢山いてね。買ってもらえなくてお父さんたちによく駄々をこねた事があったんだけど・・・。」
ソアラは「なあ~。」と直樹が手際よく両手で折っているチラシのこいのぼりを興味げに見つめている。
②
直樹はソアラに語り続けるように今度はかぶとを折り始めながら・・・。
直樹
「そんなある日に、泣いている僕にお父さんがかぶとのつくり方を教えてくれてね。不思議となぜだか、それで気がすっと晴れたんだ。たぶん普段仕事とかで忙しくて構ってもらえなかったからかな。共働きだったから・・・。それでないものねだりしてる自分が恥ずかしいって事に初めて気づいたんだ。」
ソアラも親身になって直樹の話しとかぶとに目や耳を傾けていたが、不意に何かに見入ってしまった様子。
③
そんなソアラに気づかずにかぶとを完成させていく直樹。表情にはいつにまにか達成感の笑みが浮かんでいます。
直樹
「だから子供の日だからって別にわがままを言って困らせたりしないソアラは、僕なんかよりずっと立派なおとなだなあ~って、ハハ・・似合う似合う。(*^▽^*)」
直樹は勝手に満足そうに完成して出来上がったかぶとをソアラの頭に乗せて、記念に写真でも一緒にとろうかと言いかけた時「ハッ・・・。\(◎o◎)/!」と初めてソアラがぷるぷると震えているのに気が付いた。
④
ソアラ、申し訳なさそうに大特売と書かれているチラシを直樹に見せるように泣いている。チラシには「大特売、ちまき&かしわ餅よりどり2つで500円、つくるよりも手軽な安さ!」と書かれていた。
直樹、ソアラの気持ちをさっしたように微笑んで・・・。
直樹
「そっかあ~。そうだよね。ちまきも食べたいよね~~~。(*´▽`*)」
大食いのソアラの事を考えると直樹はチラシを眺めながらく笑いで2つで500円は微妙だなあ~とか家でつくったとしても味の保証は出来ないしなど考えながら、結局はソアラと買いに行くことが目に見えているようです。ソアラの表情をみているとなおさら・・・。(;´д`)トホホ
ソアラ、手づくりのこいのぼりとかぶとを頭に直樹に願望するように泣いて鼻水をすすりながらチラシを見るたび、お腹をグーーーッと。
ソアラ
「なあ~~~!(ソアラくん、だだっこでしゅ・・ぐすん・・( ノД`)シクシク…。)」
窓の外からこっそりと入ってきた透き通るような心地よい風が、ソアラたちを優しく慰めるように包み込み、穏やかなお日さまのぬくもりも一緒に運んで来てくれた。
N(ナレーション)
「欲しいものに大人も子供も関係ないよね。(*'ω'*)」
それでも太陽は赤く染まる!第13回「戯れる人影!」
母とケンカをして、もやもやした気分で外を飛び出したひとし。結局塾のそろばんには向かわず買い物がてら名古屋のテレビ塔付近の栄を自転車でぶらぶらと漂流して時間をつぶし、夜風の香りをあびるようにすっかり暗くなった自宅へと向かっていた。すると自宅間近の学校になにか奇妙な人影が・・・。
第13回「戯れる人影!」
春の夜風の心地よい香りを感じながら、ひとしはすっかり遅くなってしまい、少し急ぎ足のペダルで自転車を走らせていた。
自宅に近づくにつれ興奮がじょじょに冷めるのが自分でもわかった。・・・と考えていると、ちょうど家の住宅のすぐ隣りの東中学にさしかかった時、門の所に2人の人影を見つけた。
桜の花びらの余韻がかすかに舞う街灯の灯りだけではっきりとは見えなかったが、1人は女の職員でもう1人の小さな姿は少年のようだった。
まだ声変わりをしていない生き生きとした無邪気な甲高い声量が静けさを増した辺たり一面の暗い道並みにひびいている。
眼鏡をかけた女性職員は子供をあやすように少年に向かってさよならをしている。
G・H組の担任の渡辺さよだった。G・HのGは自閉症のG、Hは発達障害頭文字からきているようで、まとめてG・Hと呼ばれている。
するとあの少年は特殊クラスの生徒だったのか!それにしてもずいぶん遅くまで居残っているな。新入早々悪さでもしたのか!
ひとしは横目で追うように反対側の街灯の横道をするりと通り過ぎながら、今日始業式で前の方の新入生でふらふらとして落ち着きがなかった生徒を彼の小柄な身長と後姿とを重ねてみてひとり納得をする。
面倒見の良い保母さんのようにみえる渡辺さよは、お母さんほどではないが叱る時はしっかりと叱る教師で、有無をいわせぬ甲高い生徒をしかりつける叫び声がよく学校の廊下中にひびいてきたから、生徒たちの間では結構印象深い。
ひとしはそんな事を思い出しながらとっくに着いていた自宅の住宅の自転車置き場に自転車を止めるとかばんや荷物を手にすばやく鍵を外すと、走るように電灯のついた3棟の入口に飛び込んで、階段を得意の二段飛ばしで駆け上っていった。