思春期お絵描きブログ

主に思春期の心情風景をテーマにしたイラストを描いています。辛気臭いものが多いですが、どうか、よろしくお願いいたします。<(_ _)>

漫画

不法侵入!19「太陽の人!」

今からこっちに兄が向かうと聞いて正幸はラインで晃博に今いる所を伝え、森山駅の近くの小さな自販機の場所で待機していた。パンクした自転車はそのまま駅のそばに取りあえず止め、汗だくで、炎天下の人通りの少ない砂利道で行き交う電車を眺めているが中々…

くちなしの花!9「醒めた瞳!」

泰蔵の身体の上に踏みつけるように、のしかかって強制に接吻を強いてくる少年!連続で光り落ちて来る雷の音を遠くに、暗い車内、唇をふさがれされるがままうめき声しか出せないでいたが、とうとう堪忍袋がきれ、こんの~!と泰蔵は力任せに少年をひっぱたい…

くちなしの花!8「暗闇の接吻!」

後部座席の奥の着替えのカバンに手を伸ばした瞬間、いきなり少年が押し当ててきた唇に泰蔵はふいをつかれバランスを崩して変な体制で座席に座り込んでしまう!一瞬、思考が飛んだように言葉が出なくなったがすぐ理性が戻り、少年から離れようともがきだした…

くちなしの花!7「黒い笑い!」

おそるおそる泰蔵が一瞬だけ、ルームミラーをチラ見すると、少年のすごく冷酷な視線が暗闇にうかんだように自分を見つめてるのがわかった。さすがに、動揺しかけたが、泰蔵はそんな様子をばれたくなく何か会話をふろうと言葉を探すがあせってすぐに出てこず…

くちなしの花!6「ゲリラ豪雨!」

それからも、雨の激しい勢いで押し寄せてくる水の流れはしだいに斜め坂の下に向かって、川から独流のように強くなっていった。すでに、周りは真っ暗で人通りもない!しかも後輪が脱輪したようで、ハンドル操作も出来ずに、さすがの泰蔵もあせったのか、手に…

くちなしの花!5「氷の眼!」

少年が、手を上げてこちらに合図しているのを見たらやはり職業ドライバーとしての性がのある泰蔵は止めないのもどうかと迷い少年の前までくると、しぶしぶ後ろのドアを開けた! 泰蔵(まあ、このまま無視して、会社に戻ってもよかったがな、今日はほとんど客…

くちなしの花!4「やばい乗客!」

車を走らせて気分も穏やかにおさまりはじめていた時、突然一本の電話の着信が!泰蔵はスピードをおとしながら周りを確認する! 泰蔵「はい!( ̄o ̄)」 そして、すずしげな顔で携帯スマホに出ると、少したじたじした様子の男性事務員の声が・・・。 事務員「…

くちなしの花!3「どす黒い雲!」

泰蔵が店内からどすどすと踏みしめるように、暴れ出てくると、空は、すっかり灰色よりもどす黒い雲が覆っていた。まだ梅雨開け前。7月初めの、じめじめした蒸し暑い空気!時よりちかちかと稲光もして、今にも、大粒の雨がふってきそうな様子に怒りまっくす…

くちなしの花!2「クレーマー!」

葬儀場を離れてしばらくもやもやしていた泰蔵はちょっと時間オーバーしてしまったが、昼の休憩に入る事にした。だいぶ離れた所まできて近くにちょうど良い定食屋がないかと探していると、開店祝いとおおきな垂れ幕がかかった大きな建物がみえてきた。こんな…

くちなしの花!1「ほろ苦い記憶!」

朝からすっきりしない雲の下で、乗客を待ってるとふいに後ろに小さな人だかりが出てくるのに、気づいた。梅雨明け前には、むさ苦しい黒い服装の群れに、泰蔵(たいぞう59)は見なれた葬式であることがすぐわかる。タクシーの基本ポジションが駅前の葬儀会…

不法侵入!18「安堵!」

店長の川田さんと駅で別れてから正幸はスマホに、この間久しぶりの兄の晃博(あきひろ)からのからかうようなラインが沢山来ていたのに気づいた! どうやら大雨の被害の事とか知ったみたい!いくつか流し読みをして、最後の「おい…返信しろ、生きてるか〜!…

謹賀新年!

元旦に久しぶりに書いていた「不法侵入!」の正幸と晃博兄の兄弟ですが色塗りにだいぶ遅れてしまいましたね!この作品、夏が舞台だからこれから、銭湯とかはだかのシーンが増えそうな予感!てか正幸、お兄ちゃんの前だと瞳が結構、幼くなってる気が・・・!(…

不法侵入!17「一期一会!」

そのまま、今日で最終日でもあり、午後の3時頃には勤務が終わり鍵を閉めると店長と一緒に汗だくで最寄りの電車の駅に店長を見送りにと向かう坂道を歩いていた。捨てる事務用品の中にまだ使えそうな小型の扇風機があり記念に貰ったのだが乾電池製じゃなくコ…

不法侵入!16「真夏の大掃除!?」

暖炉の老人に襲われかけてから、正幸は精神もさらにまいってしまって、台所にはほとんどよりつけなくなり家では2階に引き込もる生活になった。さすがに貯金が少なく簡単に、家から逃げられない自分を悔やんだ!(>_<) そして、バイト先はあれから3日目で売…

不法侵入!15「危険な老人!」

正幸が異臭と老人のそれにしばらく見入っていると、老人は身体や性器をふいていた、大ふきを流し台にもどし暖炉の中に入っていく。 ガサガサと中で物音がしていたがやがて出て行ったのか静かになった。 正幸はじっとりと身体にはりつく汗を身体に感じながら…

不法侵入!14「日暮れのカラス!」

正幸はぐだぐた考えながらも身体が疲れている事もあり最後はしぶしぶ玄関から家の中に入る事にした。朝、家から逃げるように出てきたにも関わらずきちんと鍵をかって出て行った事を今になって冷静に思いだしながらため息をつき鍵を開けて家に入るとあの強烈…

不法侵入!13「半洗脳!?」

その日は結局まる一日停電のままコンビニの食料品は缶詰を含めてほぼ完売してしまい、残りの雑貨用品や週刊誌等は仕入れた本社に返品する事がだいたい決まって3日以内には店を閉める事になりそうだ。蒸し暑い店内の衛生面を考えるとそれがベストかもしれな…

不法侵入!12「閉店セール!?」

しばらく歩いてバイトの店に近づいた時すでに外でモップの掃除をしている店長の川田さんの姿が…! そして正幸が自転車を押しながら近づくと笑顔で先にあいさつをしてきた汗まみれの店長から衝撃な出来事が! 川田「おはよ〜!こっちの方すごかったみたいだね…

不法侵入!11「生蒸し暑い朝!」

なんとか理性は無事に保てたのかわからないが、異臭の充満する家の中で2日間を無事とうげを超える事が出来た正幸はすっかり夏ばれに晴れた3日目の朝、早足で着がえてリュック1つに玄関の土間にある自転車を引き出し死に顔を見せるように出ていった。なん…

不法侵入!10「あきらめと孤立!」

それからも、まる一日ラジオから流れる避難指示がおさまらず何回も激しい、落雷や雨音が家から出られない正幸の体力と精神を振り回していた。台所のスペースは白髪の老人がいるから近寄りがたく正幸は最終的に階段下の玄関側にあるトイレのタンクに流れる水…

不法侵入!9「しつこいのどの渇き!」

突然の激しい雨と雷の音で2階の部屋で無力にもおろおろする事しか出来なくなってしたまった、正幸。1階に侵入している白髪のホームレスと間近に鳴り響く雷に恐怖したまま結局一睡も出来ず朝を迎えた。だが、朝になっても強い雨だけは中々上がらず、途方に…

不法侵入!8「黒い雨音!」

そんな事を思っている時、ちょうどそいつが、流しの戸に手をつけてゆっくりと揺らめくように立ち上がり暗がりの中で辺りを見渡しはじめた。 動作はゆっくりなのに何故か独特な威圧感のオーラを放っているそいつに、すっかりびびってしまい、老人男がこっちに…

不法侵入!7「険しい坂道!」

1階のジメっとした、温度とこの人の異臭で、真っ白になりながらも、状況をうまくのみこめずのんきに、すれ違ってた日の事を脳裏にフラッシュバックしていた。暑い炎天下の急な坂道でたまの休みにサイクリングしようと蝉の声を聞きながら降りてるとき下から…

不法侵入!6「侵入者!」

下からの怪しげな物音にビクッとしてしまった正幸は暗闇の部屋の中、何とか背中を持たれたまま立ち上がると少しためらったが決心していやいやながら壁をつたいドアを開け暗闇の細いきしんだ階段を降り始めた。 たぶん、ネコか何かだよね!林とか多いけど流石…

不法侵入!5「回想!」

電気なしの生活も今日で3日目だ。相変わらず部屋の嫌な異臭は消えなくてまいってる。部屋はほぼ真っ暗!スマホの充電は店長の川田さんに事情を話したらすんなりオッケーしてくれた。流石に給料の前借りまでは、図々しくて言えなかった。水道とガスはいつ止…

不法侵入!4「不満と愚痴!」

この状態じゃ、時期に水道やガスも使えなくなるだろうな!かけ持ちで働くのも微妙な感じで今は中々考えられなくて、今日だいぶへとへとに動いたせいか考える気力もうせてるせいかな!店長良い人だけどちゃっかり地味にこき使ってきたりするからね!今日も商…

不法侵入!3「吐き気!」

正幸が働いているコンビニは駅からちょっと離れている小さなお店で目立たないせいか日常的にあまりお客の出入りはすごく少ない。つまりバタバタする様子はほとんどなく、暇なときは眼鏡のおおらかな40代後半くらいの男の店長から、座って雑誌でも読んでて…

不法侵入!2「気配!」

長屋に住みだして数週間バイトと行き来していたが日によってその部屋の違和感が不快なものに増していった。 正幸「なんなんだよ、これ!Σ(`~´)」 最初はあまり気にしていなかったけど、その日、正幸(まさあき)が日暮れ近くに、疲れて家に入った時、ふい…

不法侵入!1「違和感!」

通信大学を卒業した青年、正幸(まさあき)は、特にやりたいことが見つからず就職先も決まらず卒業してしまったため2年ぐらいだらだらと25まで実家で過ごしていて、しびれをきらした両親に強引に自立させる感じに追い出されてしまう。近所に恥ずかしいか…

刺のある華!4「お酒のにおい!」

言いたい放題言われながらも、なんとかひかるはフライパンで肉やもやしを炒めおわると、流しにある適当な皿に無造作に盛り付けた! 正義「ちゃちゃっとやれ!せっかくのもんが冷めるだろ〜!(# ゚Д゚)」 正義の嫌味はつづく!そしてさり気なくそのままひかるか…