二福神車、道行き!(那古野祭り!⑤)
しつこいですが、那古野祭り!の続きでこちらは、名古屋で有名なからくり山車です。版画のインクで汚れてしまいました。年によってちがいますが、那古野祭りにも参加で、名古屋駅の方からはるばるとビルの間を青年衆が、前棚でしきを取るはたきを両手に持った子供のざいふり人形を合図に、お囃子と並んで、数人で持ち上げたり、向きをかえたりと威勢のいい声で祭りを盛り上げてくれます。今年はこの1台だけ参加したみたいですが、3台の時もあるようです。どこの山車も屋根を上げた高さは、大体5~6メートルで、中に、お囃子の人10人と人形を動かす人7人で20人前後乗る事があるようです。山車だけでさえ思いのにそれだけの人が入ると、重さは5トンくらいになって、それを、引きずったり持ち上げたりしたらかなり重いみたいです。
血塗りの阿修羅像!(版画、落書き!)
前回に続いて「ダイビング!」のホラー小説のあきらです。
期末試験習慣で学校も早く帰れるのだが、不良ぐせのあるあきらは、勉強もほとんどせずふらふら遊び歩いています。この日は、ゲームセンターで夢中ですっかり遅くなっておまけに夕立の激しい雷や雨に襲われ、ふいに飛び込んだお寺のような小屋には、薄暗く陶器のような骨董品が沢山あった。奥には仏像のような巨大な人形も、陶器も含めお札のようなものが張られていた。
あきらは気にせずいたまに土足で座り込むとすぐに持っていたスマホゲームに夢中になり、雨が止むのを待っていたが、時より、「う~っ」と低いうめき声が耳に入ってきた。だが、スマホ中毒のようにゲームに夢中になり過ぎていたこともあり、その声を確かめようともしなかった。
ゲーム機の怪物に、「しぶてえなあ、まだ死なないのか!」と何度も、しね、しねと連破して舌打ちをしていたらふいに殺気を感じ、ふりむくと恐ろしい顔をした、3つの顔の仏像が今にもあきらに襲い掛かるような眼差しでするどい爪のある数本の手で頭をおもいっきりつかんできた。仏像は、恐ろしく低い声で、
「おまえも、死にてえかあああ~~~!」
あきら
「ぎゃああああ~~~~!」
あきらは持っていたスマホを仏像の顔をめがけてなげつけると、力まかせに仏像の手を振りほどいてどしゃぶりで雷のなかを飛び出すようにへっぴり腰で逃げていった。
このお寺は、お客様から、頼まれたわけありの人形や品物などを供養する所で、あの仏像は、ある精神錯乱者の物好きの所有物だったらしく、家に誘拐して連れ込んだ人達を仏像の前で殺しては楽しんでいた大量殺人鬼のようだ。ようやく逮捕されたらしいが、おびただしい沢山の人の血しぶきが仏像にかかり、亡くなった者たちの怨念が染み込んでいるかもとここのお寺に供養を求めたらしい。
なぜ、あきらの前でお札がはがれたのかは謎である。
ひょっとしたら、ゲームで遊んでいる時の表情や声が持ち主の声と似ていたのかもしれない!
怒りのオーラとイヤホン中毒!(版画、落書き!)
ホラー小説「ダイビング!」の版画の落書きです。久しぶりの新作で、夏の間ずっと描いていたもので、少し溜まってきたので投稿させていただきました。反抗期真っ最中の中学3年のあきらは家でも学校でも、人間関係で何かもめるとトイレに引きこもりスマホやイヤホンなので怒りの炎を消化する変わり者。けど、よくいるヤンキータイプの少年です。ちゃっかり、水泳部に入っています。
イラストは、自宅で面白くない事があったのか、トイレでこもってじだんを踏んでいる所。
イヤホンの過激な音量が音符の悲鳴にかわりあきらの怒りを代弁して叫んでいます。
あきら
「ああ、うぜえ~!腹が立ち過ぎて出るもんもでねえわ~!(⊳Д⊲)」