思春期お絵描きブログ

主に思春期の心情風景をテーマにしたイラストを描いています。辛気臭いものが多いですが、どうか、よろしくお願いいたします。<(_ _)>

おはようございます!

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おはようございます。名古屋の朝は珍しく曇り空で雷がゴロゴロいっています。しばらく雨が降らなかったから嬉しいんだけど。出かける時はちょっと嫌だな。しかも雷まで。他の人は平気そうに歩いてるのに、僕は苦手だな。考えれば考えるほど気分が落ち込んでくる。やっぱり暑くても晴れてる日が一番かな!(>_<)

いたずら猫とタツノオトシゴ!

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御結婚されると聞いた知人に頼まれて描かせていただきました。♡(*^_^*)
猫のように気まぐれな彼女と辰年生まれの彼氏さん。
なので、いつも彼氏さんに怒られている模様だそうです。
どうか末永くお幸せに・・・。

ご無沙汰しています!

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こんにちは。御無沙汰しております。♡<(_ _)>

暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか!

とは言っても、8月も下旬、地域によっては、もう秋の香りがする所もあるかもしれませんね。北海道とかだと特に!こちらの名古屋は猛暑も続き、今だに湿度も高く油断してると脱水症状になりかねない事も・・・。*1

僕は体質的にあまりのどが乾かない方なので、本当注意しないとです!

口下手ですみません!せっかくのブログ、もっと定期的に沢山投稿出来るように頑張ります。

皆様もどうか御身体にはくれぐれもご自愛ください!下半期もどうかよろしくお願いいたします。♡<(_ _)>

*1:+_+

それでも太陽は赤く染まる!第18回「歯科検診の焦りと憂鬱!」

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トースターの出来事で姉と口喧嘩で盛り上がりながらもなんとかお互いに機嫌を取りなおしたひとし。出勤の姉と別れ検診の歯医者へと自転車を走らせるのだが、そこには久しぶりでかなり改装された歯医者の建物がひとしに緊張感を与えて・・・。

第18回 「歯科検診の焦りと憂鬱!」

姉の美穂と途中で出くわした彼氏を含めた職場に向かう同僚たちを見守ると、ひとしはすばやく自転車にまたがると美穂とは反対の歯医者のある細道に向かって走って行った。
左右にビニールの桜が飾られたさびれた商店街をぬけるとすぐ横に中野歯科と真新しく黒い太字で書かれた看板が見える。
ひとし、「看板塗り替えたかな!(◎_◎;)」と自転車を降りて止めようとした駐輪所も去年からたった3ヶ月ぐらいでずいぶん広く改装されていた。もちろん二階建ての建物自体もリフレッシュされて見えるせいかどっしりとした風格が漂っていた。お客もまばらでぱっとしない以前の面影はまったく感じられなかった。
ひとしはそわそわと新鮮になった建物を少しの間かたずを飲むように見渡すと、見た目はそのままだけど、きれいになった引き戸をゆっくりと開いて入っていった。
カウンターの受付の場所も丁寧に整頓されて、整えられていた。以前は書類や本が積み上げられていてとてもカウンターとは思えなかった。だけど不快感な緊張の走る室内に広がるような歯医者独特の嫌味な香りはそのままだった。(-_-)

チュイーンとするどい歯を削るようなするどい金属音のなか、引き戸に付けられたやんわりとした鈴の音に反応してかカウンターの奥から1人の助手らしき女性が顔をだした。
黒く長い髪を後ろで結んだ眼鏡の女性。20代後半ぐらいか、姉の美穂よりは年上な風格が際立ってみえた。しかも結構巨乳である。(◎_◎;)

眼鏡の女性、慣れたような対応で・・・。

眼鏡の女性
「おはようございます。初めての方ですか?( ̄〇 ̄)」

あまり歓迎されていないような、少し早口でまゆを曇らすようなしゃべり方にひとしはあせるように緊張して・・・。

ひとし
「あの、定期健診のハガキが久しぶりに来てて、前から通ってる服部ですけど、初めて見たいなものです。だいじょうぶですか?Σ(゚Д゚)」

診察券を出しながらついあせってしまって、上手く日本語が出てこないひとし。

眼鏡の女性、動揺もせずマイペースなたんたんとした口調のまま・・・。

眼鏡の女性
「それだと、たかし先生の時の患者さんですか?今年から息子さんの代に替わって、あちらの先生は予約がないとほとんど外出されていないんですよ。どうしましょうか!( ̄д ̄)」

ひとし、息子さんや新しく雇われた美人?の助手さん(微妙だったけど!)の事は母から聞かされてだいたい知っていたが、「どうしましょうと言われても!(-_-)」つい反応に困ったすえ・・・。

ひとし
「あ、あの。新しい先生で!息子さんにお願いできますか?(◎o◎)」

眼鏡の女性、あまり表情も変わらずに事務的な口調のままで・・・。

眼鏡の女性
「息子の院長先生でよろしいですか?それでは久しぶりという事みたいなのでこちらのアンケートを書きながらあちらの椅子にかけて待っててもらってもいいですか!あと保険証もお願いします。( ̄д ̄)」

てきぱきとボードにはさんだプリントとボールペンをひとしに手渡すと眼鏡の女性はすぐ横の引き出しから患者の書類らしきぎっしりと分厚いファイルを取り出しながら確認をするように・・・。

眼鏡の女性
「それからどの道、こちらに来られる時は予約の電話を入れてからお願いしますね。去年まではどうだったのか知りませんけど、次回からは必ず。今日はたまたま予約の方が少なかったからよかったですけど。定期健診でよろしかったですね。服部さん下のお名前は、( ̄д ̄)」

ひとし、出かけぎりぎりに姉に久しぶりの診察ならもって行くのが常識でしょとさんざん嫌味のように言われた、保険証をため息まじりに出しながら・・・。

ひとし
「ひとしです・・・。(-_-)」

不意に眼鏡の女性の胸のあたりについたネームプレートの感じと読み仮名がちらっと目に入って、ひとしはそのまま待合室のすぐ隣りの奥に並べられた一番手前の椅子に腰かける。

ひとし
「神山、かみやま。神様のいる山から来た人なのかな、天国とか!そのわりに癒し系っぽい雰囲気もないし。どうでもいいけど。(-_-)」

ひとし、くだらない独り言をつぶやくように間食はしますか?等、渡された質問の書かれたアンケート用紙にボールペンを走らせる。

南向きの大きめの窓ガラスのせいか日当たりがよく大きな鉢植えの植物の香りが落ち着きを放ってくれているようだ。
気づかないくらいの音量のクラッシックのようなゆったりとした曲がながれるなか治療室から響き渡るキュイーンと嫌な音を聞きながらふいにかべにある時計の針に目をやると。9時45分ちょうどをさしていた。

ひとし、ちょっとあせったように心の中で・・・。

ひとし
「(いつのまにこんな時間。お姉ちゃんとしゃべって歩いてたのがまずかったかな・・・。習字始まっちゃうよ。)Σ(゚Д゚)」

だがひとしの願いが通じてかちょうどタイミングよく治療室の音がやんで患者さんらしき影が立ちあがった。

ひとし、その様子に急にほっとしたように心のなかで微笑んで・・・。

ひとし
「さすがに今日はついてるかな。昨日はほんとさんざんだったから。何とか制度で治療費いらないのは嬉しいけど。今日はもっと良い事沢山あってくれないと・・・。(-_-)」

少し調子になりかけてると中から「ありがとうございました。」とやわらいだ声の中年らしき女性が出てきた。

中年らしき女性、ひとしとちょうど目があうと軽く笑顔で会釈をしてひとしもつられたように会釈を返した。そのままカウンター方に向かう女性の背中を見守っていると、中から「服部さん、入ってください!」と聞きなれないやさしい男の声がした。
ひとし、すぐに「はい!」とせまる時間を気にするように書道具を手に中へ入って行く。
以前と変わらず左右にふたつ並んだ治療の椅子。以前のたかし先生とは親子とはあまりにつかない丈夫そうな体格をしていたが、眼鏡をかけたほんのりとした空気は不思議と似ていた。30代後半くらいだろうか。

眼鏡の男性、治療器具を準備しながらひとしをみると自然と笑いかけるようなていねいな口調で・・・。

眼鏡の男性
「初めまして、院長の中野です。服部さんは僕の父の時からの患者さんと先ほどお聞きしましたが、今年からほぼ父に変わって様々な治療の方を私が務めさせていただきたいと思います。まあ、どうしても父の方がいいとおっしゃるのであれば可能ですけど、その辺は大丈夫ですかね。(^ω^)」

そう言って軽く笑顔をつくられるとひとしも何も言えなく「はい」と手前の右の椅子の下に書道具のかばんを置いて腰かけながら、つられて返してしまう。
すると、(眼鏡の男性)院長の中野はさっきのかたっ苦しいあいさつとはうってかわって明るい声で・・・。

中野院長
「じゃあ~。定期健診とゆう事なので、ざっとみさせてもらいますね。イス倒しま~す。\(^o^)/」
自動に背もたれが倒れると、さっきの受付にいた眼鏡の女性(神山)がささっと大きな前掛けをつけてくれた。

中野院長
「口開けてくださ~い。\(^o^)/」

まるで子供をあやすような口調でマスクをした眼鏡が光る怖い表情でひとしの口に歯鏡を突っ込んだ。ひとし、言われたまま不思議そうに院長を見ながら口をあけながら・・・。

ひとし
「ああ~~~。(先生、子供いるのかな!)\(-o-)/」

口にあたる薄いゴム手袋の手の生温かい感触があまり心地よいものに感じられなくて、早くしてくださいと祈るような気持ちで、ひとしはまぶしく近づくライトにゆっくりと目を閉じた。口の開いた間の抜けて顔で・・・。

室内に響く、低音のクラシックのゆったりとしたような曲がずっと流れている。

中野院長、曲とは逆の明るい声で・・・。

中野院長
「上から行きまーす。手前の7から、クラウン出血、Cワン真ん中、6番健全歯、Dが真ん中、5番えんしん、4がきんしん、3がクラウン・・・出血。(''ω'')」
ひとしには、まったくわけのわからない専門用語が宙を舞うように読み上げられて行く。ひとしも心の中で、そこは日本語なんだとか、突っ込みを入れて気を紛らわしていた。(-_-)

院長、テンション変えずに・・・。

中野院長
「じゃ下行って~。左奥から、3、3、3、4、3、4、4、3・・・4、5・・・。Dがマイナス!('ω')」

慣れたように、途中で聞き漏らした所も「4番とPがなんですか?( ̄д ̄)」と動揺もせず聞き返してチェックを真横のパネルモニターに記入して行く無表情の神山。
カランと入口の引き戸が開く音が目を閉じているひとしの耳にこだます。あらたな患者が入ってきたようです。

「以上」とようやくチェックが終了すると、見られている間中、いたる歯にとがった針の棒のようなものであてられていたので歯茎がチクチクと違和感がうっとおしかった。

「お口の中ゆすいでくださ~い。\(^o^)/」とイスを起こされて横にある排水にぺっと吐き出すと真っ赤なたん混じりの液体が流れ出た。
一瞬驚くひとしに院長はマイペースなマスクをつけたままの少し渋めの笑顔で・・・。

中野院長
「う~ん、歯茎が全体的にかなり炎症起こしてますね。きちんと歯ブラシしてる?歯石もだいぶ溜まっているからこれからおそうじしますね。('ω')」

ひとし、その言葉にだいぶ気力が抜けたように力なく・・・。

ひとし
「は、はい・・・。(-_-)」
が、ひとしがぐったりと再びイスにもたれかかるとカウンターから神山の声が・・・。

神山
「先生、業者の方が早く来られてしまったみたいですけど、どうされましょう!( ̄〇 ̄)」

院長、なんのためらいもなく・・・。

中野院長
「今行くから待っててもらって!じゃあ後は、あちらの神山が担当するから、痛かったら無理しないで遠慮なく言ってね・・・。(^◇^)」

ひとし、えっ、ととっさ的の反応で・・・。

ひとし
「さっきの受付の人ですか?Σ(゚Д゚)」

院長、悪意の様子もなく・・・。

院長
「そう。ちゃんと歯石除去の資格持ってるから安心して!経験浅いけど彼女の方が潔癖でしっかりと汚れも取ってくれるから大丈夫だからね。ちゃんと歯ブラシの指導も、もらってね。(^ω^)」

笑えないジョークのような無神経で冷っとする言葉を残すようにそのまま院長がカウンターの方に行ってしまうと入れ替わりにマスクを結びながら神山がやってきた。

神山、やはり事務的で笑みもほとんどない眼鏡の奥に映る無表情の目がさらに怖さをそそる。自信たっぷりな口調で・・・。

神山
「それでは、これから歯石の方取って行きたいと思いますので、気分が悪くなったりした時は早めに言ってください。倒します。( ̄д ̄)」

ひとしの言葉も待たずに背もたれを倒してたんたんと作業に取り掛かかろうとする神山。
再び目をぎゅっとつむり、言われるまま口を開けるとまぶしいライトの中、掃除機のような吸い込むバキュームととがった鋭い金属音のする器具が近づいてきた。受付の時には気づかなかったが神山の両耳には赤い半透明の点のような小さなピアスがライトに不気味に反射するのが目にはいった。
そして問答無用でとがった器具がひとしの歯にあたる瞬間、キュイ~ンと耳が変になりそうな金属音が、地味に室内に流れていたクラッシック音を全部かき消してしまった。

ひとし、口を開けてさらにひきつった間抜け顔で心の中でさけぶように・・・。

ひとし
「(いった~い!そこもういいから次にうつってよ!穴が開いちゃいそう。いい~~~っ。)( ノД`)シクシク…\(☆〇☆)/!」

神山、少しも表情を崩さず強めの口調で・・・。

神山
「動かないでください。間違って関係ない所削っても、痛い思いするの自分ですよ!(⊳Д⊲)」

ひとし
「(十分痛いですうう~~~~う。もうやめてえ~~~。)( ノД`)シクシク…\(☆Д☆)/!」

ひとつずつの歯を削るのにかなりの時間をかけられて、響いてくる痛さがたまらなくついそわそわしてしまうひとしの心の願望も虚しくすべてキュイーンとするどい金属音の中へとかき消されて行った。

途中で口をゆすぐ度、物凄い量の血液が排水に流れ出たがもはやひとしには驚きよりもぐったり感の方が強かった。(-_-)やがて糸ようじみたいな感触のもので歯の至る所の隙間に無理やり押し込むようにがしがしと磨かれ、グリーンガムのようなスースーする香りのする液体を歯全体に塗られて新たなドリルのような器具でマッサージされ終わるとモニターの数字の時計がすでに9時56分をまわる所だった。ひとしにとって地獄のように長く感じられた時間がようやくまくを閉じた。

ひとし、(完全に習字に間に合わないなこりゃ~!*1)と深く息を吐きながら力尽きたようにもたれると、神山もどこか不機嫌そうな表情でマスクを外してひとしを軽蔑するような顔で・・・。

神山
「あんまりというか、全然みがけてませんね。朝食べられた小麦粉のような食べかすもそのまま歯に挟まって残ってたみたいですし。どこを磨かれてるんですか、いつも!大出血ですよ!(⊳Д⊲)」

ひとし、歯に響いた痛みの余韻が残りすぎてさらに金属音で頭もふらふらで思考回路も回らずに話す気力もなく心で反抗するように・・・。

ひとし
「(ちゃんとみがいていますよ、寝る前にですけど。(-_-)今日はめずらしく朝もぴか
ぴかにしてきたし。失礼にもほどがあるよ。後、小麦粉はきっとパンです。)」

神山、ひとしの無言の反応に気にせず話し続ける。

神山
「虫歯になりかかっている歯も沢山ありますし。このままですと全体の歯があと10年もつかどうかもわかりませんよ。歯茎もだいぶ赤く腫れて悲鳴あげてるみたいですし、服部さんまだ若いですけど限りなく歯周病が進んでる状態ですよこれは。!\(⊳Д⊲)/」

ひとし、皮肉っぽくも現実っぽい神山の強い口調にドキッとして波に押されるようにあっけに取られて生返事を返すように心が焦りだして。

ひとし
「は、はあ~・・・。(歯茎の悲鳴ってちょっと怖いけど聞いてみたいかも、ていうか僕の歯そんなにやばい状況なの?Σ(゚Д゚))」

神山、ひとしの反応も気にせず眉間にしわを寄せたまま、面倒くさそうに壁側にあった薄いテレビ画面のモニターを引っ張り出してお説教のような口調で・・・。

神山
「口で言ってもあまり分からないようなので、ちょっとモニター出しますけど。!(⊳Д⊲)今検査した歯の、赤い部分が服部さんの虫歯手前まで来ている歯の所の部分です。わかりやすく5段階に分けて赤くて高い数字ほど歯茎の状態が悪いってことを示しています。服部さんの場合赤色の4が多いのではっきり言ってかなりやばい状況ですね。磨き残しも多くて細菌だらけになって出血もかなりひどいので、このままの状態でしっかりと磨かずに放置していると近い将来、ほとんどと言っていいほど歯を全部失う事は間違いないでしょう。( ̄д ̄)」

ひとし、神山の思いやりのない言葉にガーンと身体に衝撃が走ったように、手のひらに汗を握って表情が硬直してしまった。ひんやりしている室内なのに。
神山、ひとしの表情も気にせずマイペースにタンタンとさらに怖がらせるように話しを続ける。

神山
「こちらの画面は服部さんの歯茎の状態とほぼ近いイラストなんですけど、こんな風に歯茎が腫れて歯の隙間から食べかすとかの細菌がどんどん入り込んでしまって歯茎が下がるように痩せてってしまうんですね。( ̄д ̄)そうなるといずれ白い歯も長ーく伸びたように見えてきます。その結果、歯の根っこまで歯茎が下がってしまって歯も支えられなくなって最終的には、歯槽膿漏ってゆうんですけど、こんな風にぐらついて抜けてしまいますね。!(⊳〇⊲)」

唖然としたままリアルにうつされるモニターを眺めてひとしは、冷や汗をかきながら同時に刻々と過ぎる時計の数字に焦りを感じて何とも表せない精神状態となっていた。

ひとし、心の中で格闘するように膝を上げたり下げたり無意味な行動を取りながら・・・。

ひとし
「(歯ブラシだいぶ傷んでたから替えたほうがいいかな、細菌が身体中に回って死んじゃったって人この間テレビでやってたし、怖いなあ~。(>_<)これからはお菓子食べないようにしないと。て、もう10時じゃんか?なんか習字行く気力なくなっちゃったよ。さやかにも何となく会いたくないし、さぼっちゃおっかな。でも習字で書いた紙持って帰らないと行った証拠がなくて母さんにまたしかられるかもしれないし困った・・・。((+_+))」

神山、ひとしの事情など知らずに・・・。

神山
「一度失った歯は永久歯ですと二度と生えて来ないのでそれは自業自得というかしょうがないですね、残念ですけど。( ̄д ̄)今中学生でしたっけ!そうすると30才くらいか、もう少し早いと成人する頃にはほとんどの歯がボロボロになってマシュマロひとつかむ事さえできなくて入れ歯状態になっているかと思われます。( ̄д ̄)脅すつもりないですけど・・・。というか、ちゃんと話し聞いてますか!今すごく大事な話ししてるんですけど・・・。!(#⊳Д⊲)」

ひとしの不審なそわそわに神山はしっかり気づいていたみたいです。

ひとし、反応に焦って裏返った声で・・・。

ひとし
「は・・・はい、だいじょうぶです!?Σ(゚Д゚)(って、何がだいじょうぶなんだか!あっ、だいじょうぶって言ったらなんかトイレ行きたくなっちゃった。(>_<))」

神山、ひとしをまるで不思議な生き物を見るように眉をひそめて・・・。

神山
「何か、用事ですか?その時計5分くらい進んでますよ。!(⊳Д⊲)」

ひとし、焦ったままつい逆らえる雰囲気ではないように感じてしまい・・・。

ひとし
「いえ、特にないです。(>_<)(拷問だよこんなの!( ノД`)シクシク…)」

どさくさに後ろの蛇口の方で手をゆすぎにきた院長がしかられているひとしの様子を微笑ましく不気味に眼鏡を光らせるように見守っていた。
、だいぶ機嫌を損ねたような再び強い口調で・・・。

神山
「聞きたくないんだったら別に帰ってもらってもいいですからね。!(⊳Д⊲)服部さんの場合、まだ中学生で名古屋の医療制度があるので虫歯になっても簡単に治療受けられていつでも治せるからいいとか、軽々しく考えているのかもしれないですけど大間違いですからね!泣くのは自分ですよ!(#⊳Д⊲)」

ひとし、一瞬びくりと固まって言葉に詰まって別の意味で泣きそうになりながら・・・。

ひとし
「そ、そんな事!(確かに医療制度があるからただで出来るってお姉ちゃんにつられて喜んだりしたけど好きで虫歯になりたいとは思わないよ。*2ああ、でもほんの少し虫歯になり放題ってどこかで思っちゃってたかも。うう・・・帰りたい!トイレ行きたい。( ノД`)シクシク…)」

神山、すかさず席を立って後ろの戸棚から歯の模型といくつか種類の歯ブラシのようなものを持ってきて再びひとしの前に戻って、横のイスへ腰かけると両腕を組むように改めて説教じみた力強い口調で・・・。

神山
「話し戻しますけど、虫歯になった歯は、身体の怪我とかと違って塗り薬とかじゃ治らないんですよ。!(⊳Д⊲)削って何かを詰め込むか替わりのものをかぶせることぐらいしか方法がないので、いかにして大切な歯を清潔に一本でも多く残せるか考えて行く事ぐらいしか!(#⊳Д⊲)」

神山、魂が抜けたようにおとなしくなったひとしにマイペースにしゃべりながら、うすい治療用の手袋を外すと丸めるように下のごみ箱に投げ入れる・・・。

神山
「永久歯なら、なおさら死ぬまで使う歯なので服部さん特に虫歯になりかけてる歯が多いので将来自分の歯で物が食べれなくなった時に困ったり泣いたりしても知りませんよという事です私が言いたいのは。( ̄д ̄)私は別に服部さんが泣いたって困らないので、痛くもかゆくもありませんし、それでも服部さんが歯を磨くのが面倒だから入れ歯になったって別に構わないよと言う事であればそれもナイスなアイディアの選択肢のひとつかと思いますけど・・・。嫌ですよね、そんなの!・・・。!(#⊳Д⊲)」

ひとし、完全に魂を言葉のムチで滅多打ちにされたように押されて何も言い返せず、同時にだいぶ尿意が収まりかけてきたのをほっと感じながら小声で・・・。

ひとし
「はい、嫌っス!(-_-)」

10時を大幅に回っても熱血な神山さんのありがたいトークはまだまだ続きそうです。(;´д`)トホホ

*1:+_+

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ほのぼのホームコメディー!(ソアラの瞳は何色ですか!?)6月「いなびかり!」

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ソアラの瞳は何色ですか!?」6月分の4コマです。すっかり投稿が遅くなってしまいました。梅雨に合わせてどんよりとした見えにくい色使いになってしまいましたが、クリックして画像を拡大していただくと多少ですが見やすくなるかなと思います。皆様どうかよろしくお願いいたします。<(_ _)>

すっきりとしない梅雨空の天気。毎日が雨模様続きで直樹やソアラたちの心まですっかりどんよりとたいくつ気味です。


直樹、アパートの窓上につるされたてるてる坊主を眺めながら、雨続きでだいぶ気が滅入っている横のソアラに、ため息まじりで語りかけるように・・・。

直樹
「雨やまないねえ~。せっかく昨日の夜てるてる坊主一緒につくったのに~。」

ソアラ、同感して眉をひそめて・・・。

ソアラ
「なあ~~~。(たいくつ、たいくつ。)」


その時不意を突かれて窓の外の遠くの方でいなびかりが光ってピカ~ドーンと・・・。

ソアラ、「なあ~~~。( ノД`)シクシク…」と響く音に驚き泣きそうに直樹の腕にしがみつく。

直樹、ソアラを優しく、たしなめるように・・・。
直樹
「かみなりだよ。どうやら、お空の神様も機嫌が悪いみたいだね。大きいけど、ずいぶん向こうに落ちたから大丈夫だよ。」


直樹、かみなりを見て急に何かを思い出したように、ふふっと微笑むとソアラに・・・。

直樹
「小さい頃、お母さんに勉強の事でしかられた時にね、頭の悪い子は神様のご褒美でかみなりに打たれれば、かしこくなれますなんて言われたんだ。血が頭にのぼり過ぎた時に考えたジョーダンのつもりかもしれないけど、その時もこんなふうに雨降りでね。今思い出すと笑っちゃうね。よく光る金棒とか持たされそうになったよ・・・。」

ガシャーンと何度もかみなりが光って鳴り続けている中、直樹のそのエピソードを聞いてソアラもだいぶ落ち着きを取り戻したようにほっとして泣き止んだが・・・。


直樹がちょっと目を離していたら横にいたはずのソアラはいつのまにか下の庭で雨に打たれて、なんと金色の金棒らしき棒を手に鳴りひびくかみなりに突き上げはしゃぐように・・・。

ソアラ
「なあ~~~。(ソアラどんだけかしこくなるかなあ~~~。(*^▽^*))」
それを見た直樹はかなり動揺してしまい声にならない叫び声をあげるように・・・。

直樹
ソアラ~~~。死んじゃうよ~~~。戻っといで~~~。Σ(゚Д゚)」

ナレーション&てるてる坊主!
「し、死ぬきかあ~~~。ソアラ~~~、カムバーーーック!Σ(゚Д゚)」


ピカッ、ゴロゴロと大きく鳴り響くかみなりと雨の下で・・・。

梅雨空の続くどんよりした気分の中、久しぶりにハラハラ、ドキドキとさせられた一日でした。

それでも太陽は赤く染まる!第17回「こもれびの姉弟!」

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前回、危機一髪早朝のオーブントースター爆発騒ぎでひやひやさせられた、ひとしたち姉弟。桜の並木道を歩きながら美穂の不満の口調は止まりません。

第17回「こもれびの姉弟!」

早朝のオーブントースターの事件から無事何事もなく家を出る事が出来た、ひとしと美穂。

住宅街の桜並木をひとしは自転車を引きながら徒歩の美穂と一緒に黙々と歩いている様子。また再び姉弟げんかが勃発しているようです。

美穂、イライラの速足で腕時計の針を目で追いながらひとしに吐き捨てるように・・・。

美穂
「ったく、なんで気をつけてちゃんと見とかないのよ!(#⊳Д⊲)あのまま火事にでもなってたらえらい騒ぎだったかもしれないのよ。お父さんにも言われてたんでしょ。言われた事はきちんと自覚もちなさいよ。小学生のガキじゃないんだから!おかげで出るのがぎりぎりになっちゃったでしょ!新入社員も多いのに、遅刻なんてかっこ悪いじゃない。」

嫌味たらしくさらに足速になる美穂、時計を何度もチラ見しながらひとしに言いたい放題です。(-_-)

美穂
「もう利用者の送迎バスが出てるころだわ。あたしは今日は事務担当だからいいけど・・・。一緒につく子もまだ事務経験がお互い日も浅いし心配なのよ。愚痴っぽいとこあるから本当何言われるか。カンファレンスまでに間に合わなかったらあんたのせいよ!聞いてるの!(#⊳Д⊲)」

ひとし、何かを考え事をしていたのか、少しびくびくした慌てたような表情で美穂に言い訳するように・・・。

ひとし
「う、うるさいなあ、ちょっと黙っててよ!こっちはまださっきのオーブンのトラウマが残ってるんだよ。心臓バクバクしてるし!なんせ僕の目の前で爆発したんだから!死ぬかと思ったよ・・・本当。\(◎o◎)/!」

美穂、冷ややかな視線をひとしに向けるように・・・。

美穂
「何よ!自業自得でしょそんなの!あんたがしっかり気配りしてれば防げた事なんだし、それにそんなしょうもない事故、世の中から見れば日常茶飯事なんだろうし、いちいちかんしょうに浸ってたらきりがないわ!時間は待ってはくれないんだから!」

ひとし、少しムッとして・・・。

ひとし
「なんだよ、さっきは一緒になってびびってたくせに!\(`〇´)/料理される前のにわとりみたいな雄叫びあげちゃってさ。本当。調子いいんだから。それよりもあのまま台所掃除もしないで出てきちゃって、また母さんに帰ったら何言われるか。床中真っ黒けだったじゃん。おまけに母さんのぶんの食パンまで焼かずにさらえちゃったし・・・。」

美穂、相変わらず不満の表情を崩さずに・・・。

美穂
「仕方ないでしょ!(⊳Д⊲)パンが燃えて全部炭になっちゃったんだから。こっちは遊んでるお母さんと違って仕事があるし、食べなきゃ頭が回らないじゃない。あんたはどの道回らないでしょうけど。気になるんだったらあんたが帰って掃除すれば・・・。」

むすっと何も言い返せないでいるひとしに美穂はさらに続けて・・・。

美穂
「お母さんだったら、どっかに買いだめで溜めたカップ麺があるからだいじょうぶよ!爆音聞いても起きてこない図太い人なんだから、掃除もテレビ見ながらゆっくりすればいいのよ。あたしもカップ麺にしようかと思ったけどさすがにあの状況でお母さん起こすのもやっかいだったし。まあ、しかられるのはどの道、先に帰るあんただからいいけど。あたしは今日も施設行事の花見の打ち合わせとかで遅くなりそうだし。この忙しいのに朝っぱらから迷惑かけたんだからそのぐらいの責任は当然でしょ。( ̄д ̄)」

自分勝手な姉の言い論に心の不満がつい口から飛び出すひとし・・・。

ひとし
「ずっるいな~!\(⊳〇⊲)/もともとは全部お姉ちゃんがもたもた洗面所に立てこもってたのが原因なのに。似合わないパーマなんかかけちゃって、あげくに僕にトイレ我慢出来なきゃ漏らしちゃえなんて無茶苦茶なこと言っといて。」

美穂、開き直って・・・。

美穂
「せっかくあのままオーブンの爆発で漏らしてたら大声で笑ってやったのに、あんたって馬鹿な所で意外としぶといのよね。てゆーかこれはパーマじゃなくてただのヘアースプレーよ。あんたももうちょっと考えて物言わないと学校でいい笑いものよ。まあもうとっくに恥さらしてるけど。( ̄д ̄)」

ひとし、さらにふまんげにイラっとして・・・。

ひとし
「お姉ちゃんてやっぱ、そうとうひねくれてるよね。思いやりも足りないし、彼氏からふられるのもわかるわけだよ。!\(`〇´)/」

美穂、触れられたくない話題をされてかカチンと・・・。

美穂
「うるさいわね!漏らしちゃえなんて冗談に決まってるでしょ!過ぎた事いつまでも根に持ってんじゃないわよ、男のくずが!(#⊳Д⊲)中2になっても魚以外好きになったこともないオタクのあんたが、いっちょ前にませた事いってんじゃないわよ。」

美穂、大声でしゃべりながら急に何か思い出したようにその場に立ち止まると、手提げかばんの中を探り出して・・・ようやく見つけた携帯を手にしてため息を漏らすと独り言のように・・・。

美穂
「やっぱり・・・。あんたとのくだらないおしゃべりのせいで、夕べは携帯の充電すっかり忘れてたわ・・・。しばらく使いすぎで反応悪かったから急いで充電しとこうと思ったのにどうしてくれんのよ、本当信じらんない。いそがなきゃ送れちゃうし、もう。(>__<)/」

美穂、図に乗りすぎるそんなひとしの反省したような反応に満足してか・・・。

美穂
「まあ、今となっちゃどうでもいい戯言のような思い出だけどさ。あんたは今になってもたわけのまんまなわけだし。おかげで免疫ついたってゆうか、あれからくだらない連中にどんなに見下されようがもう痛くもかゆくもないわ。!\(⊳▽⊲)/ていうか、あほ相手に本気になって切れてたあたしが恥ずかしい。」

再び、ムキになるひとし・・・。

ひとし
「なんか馬鹿にしてるでしょ、それ絶対!\(⊳〇⊲)/自分が持病もちだからって棚に上げてひがんじゃってさ。お姉ちゃんだって頭の中、ぜんぜん子供の頃のまんまじゃないか!まるっきり成長してない!」

美穂、もうひとしの嫌味も届かない。いつのまにか開き直ったような明るい表情に変わって・・・。

美穂
「よし、頑張って速足で歩いたおかげでなんとかいつも通りに着けそうだわ。携帯は反応ほとんど死んじゃったみたいだけど。一日くらいなんとかなるでしょ!\(⊳▽⊲)/」

ひとし
「(聞いてない・・・!)(-_-)」

ひとし、調子のいい美穂にあきれてもう何も言わずふてくされて恨めしそうに見つめているといつのまにか美穂がだいぶ気分を取り戻したような笑みに変わって・・・。
美穂
「まあ、なにはともあれあたしにはあたしの生き方があるのよ。(*^_^*)あんたもせっかく昨日やりたい事決意したんだから、頑張ってともだちつくりなさいよね。生涯、友達ひとりいるのといないのとじゃ、やっぱりいた方がいいに決まってるんだから・・・。」

ひとし、少し照れてるのかいじけてるような顔をして・・・。

ひとし
「わかってるよ、そんな事・・・!\(`〇´)/」

美穂
「あたしも高校の時に出来た友達とは忙しくなってお互いにだいぶ離れちゃったけど、あの子なりに一生懸命がんばってるんだろうなって時々思い出したりしてエネルギー貰ったりしてる。(*^^*)だからあたしも全力で今の職場の彼氏にもっと近づけるように頑張らないと。いつどうなっちゃうか分からない持病もちの人生だったらなおさらね・・・。(*^_^*)」

姉の穏やかな笑みにしだいにゆっくりと高ぶっていた興奮と苛立ちがおさまって行くひとし。姉はやはりどこまで行っても自分の姉なのだと何だか不思議な気持ちを感じていた。

沢山の彩られた桜並木のすきまからいつのまにかほのかで暖かい木漏れ日の光りがふいに見上げたひとしと美穂の姉弟の身体をやさしく照らすように包み込んでくれていた。

心地よいそよ風と共にどこかから小鳥の透き通るようなさえずりのねいろが聞こえてくる。

そんな和みの空気に浸っていると、突然美穂が歩行者の見える歩道の方に何か気づいてか裏返ったような声で・・・。

美穂
「う、うそあいつ・・・\(◎Д◎)/!ま~た新入りの女子社員たちとじゃれあってる!\(⊳Д⊲)/」

怒りの生命が燃え上がった姉の視線の先には数名のつるんだ若い男女が楽しそうに地下鉄の外の歩道を歩いている。とはいっても男は1人だけど。

ひとしも姉のただならぬいきどおりにあわてて振り返って・・・。

ひとし
「な、なに?あの人お姉ちゃんの彼氏?\(◎o◎)/!クリスマスの発作で公園でベンチに置き去りにされたって言ってた。」

ひとしの品のない言い方に美穂は反射的にグーのこぶしで頭をこずくと・・・。
ひとし
「ぎゃあ~。(痛い。)\(☆Д☆)/!」

美穂
「じゃあ、あたし行くから!\(⊳〇⊲)/あんたもぼけっとしてないで、早く歯医者に行かないと習字の時間、間に合わないわよ!」

美穂は顔を真っ赤にしながらそう言うと、急いで彼氏やみんなの背中を追いかけていった。ひとしにはあまり見せたことのないような緊張気味な姉の表情に小突かれた頭をさすりながらひとしは姉を見守るように向かう先の男の後ろ姿に再び目をうつす。

ちらりと、話してる彼女たちに振り向く横顔。
茶髪で背が高くて、鼻の下を伸ばしたような頼りなくも、あどけない表情。めがねをかけているせいか少し父の面影ににているような感じがした。

心地よい透き通るような香りの風が桜の木々になびくように、再びひとしの身体を後ろからやさしく抱きしめた。